昨年12月中旬あたりから、中国の動画サイト上で酒飲み自慢を競う傾向が続いている。
始まりは、黒いシャツを来た男性(上の動画)が、酒の席に遅刻したので、お詫びでみんなにお酒はどう飲むかを見せると言いながら、白酒(バイジュウ)という蒸留酒を1斤(500ml)を大皿に入れて、数秒で一気飲みしたことから、ネット上でその彼を「一斤哥」(一斤兄さん)と呼ぶようになりました。
そして数日後の12月21日、その彼に挑戦すべく別のネットユーザーが2斤(1リットル)飲んで「二斤哥」と呼ばれるようになりました。
その後、「三斤哥」「四斤哥」と続いて、26日には「六斤哥」が複数登場。
28日には、23歳の女性が11分間で5斤(2.5リットル)飲み干す動画が公開されて、わずか1日半で437万回の視聴がありましたが、2015年元旦に勤務する映像制作会社の宣伝のための「茶番」と告白しました。
このように、後々に乗っかってきた人たちが「茶番劇」を繰り返すという不毛な争いになってしまいました。
ちなみに、この「白酒」というものはもともとアルコール度数が50~60度が中国では主流でした。
今でこそ、低度数の白酒が主流になっていますが、それでもおおむね38度以上はあります。
日本の酒税法で言うところの「スピリッツの一気飲み」ですね…。
中国の習慣では、白酒を乾杯用のショットグラスを使うわけですが、飲んだ後で相手に向けて、杯の底を見せたり傾けたりして飲み干したことをアピールしながら乾杯を繰り返します。
ただでさえ、楽ではない乾杯ですが、それがリットル単位で一気となると…。
日本では年末年始の連休は終わりですが、1月12日には成人の日が控えており、新年会など含めてまだまだ飲酒シーズンが終わっていない状況。
誰もやらないとは思いますが、くれぐれも良い子のみんなは真似しないようにしてくださいね。