USTREAMはアメリカ・Ustream Inc.やUstream Asia株式会社などが運営するライブストリーミング動画配信サービスです。
アメリカ合衆国陸軍士官学校で出会ったジョン・ハム、ブラッド・ハンスタブル、Dr. ジュラ・フェヘル。
もともと、Ustreamは2003年に開戦したイラク戦争のためにイラクへ派兵された友人たちのために、アメリカの家族とのコミュニケーションツールとして、自由時間に全員揃って親族と会話できる機能を作ったのが始まりでした。
その後、ハムとハンスタブルは軍隊任務の転属のため、しばらく離れ離れになりましたが、除隊後再合流。
フェヘルに技術依頼して、ライブビデオの一般向け共有サービスを開発。2007年3月からライブビデオサービスの先駆けとして一般向けベータ版サービスを開始しました。
動画サービスといえば、2005年にサービス開始したYouTubeを大半の人は思い浮かべるでしょうが、当時のYouTubeはアップロードを許可する動画の長さが10分以内と制限されており(プレミアムコンテンツプログラムで制限の解除は可能だったが)、長時間の動画コンテンツを見るためには分割された映像を見るしかありませんでした。
更にどうしても次の動画がいつアップロードされるかも分からずに、待つしかありません。
一方のUstreamの魅力は、スポーツ中継・ニュース・公演・セミナーなどのライブ配信が可能なので、その場所にたとえいなくてもライブの臨場感を味わえることがYouTubeとの違いが出たと言えるでしょう。
Ustreamはサービス開始後から、アメリカのバラク・オバマ現大統領やヒラリー・クリントン氏といった政治家から、タイガー・ウッズの不倫謝罪会見などをライブストリーミング中継したことで、全米で人気を集めました。
2010年1月に、孫正義氏率いるソフトバンクがUstreamに出資。同年4月27日に日本語版サービスが開始、5月にソフトバンクと同社子会社のTVバンクと合弁して、Ustream Asiaが立ち上がりました。
Ustream日本語版開始後、TBS「地球同時多発情報SHOW 革命×テレビ」やBS JAPAN「デキビジ」などテレビ・ラジオ番組とUstreamを連動させる事例が増加して、日本においてもUstreamの名が売れ始め、2011年3月11日に起きた東日本大震災ではNHK・TBSニュースバードなど13のテレビ・ラジオ局が震災の被害状況を終夜再配信放送して、延べ680万人がアクセスしたことで、その存在を確固たるものとしました。
Ustreamのいいところは、ライブ映像を全世界に配信でき、視聴者は放送を見ながらSNSのIDを使ってコメントできる!
Ustreamでは、同様のサービスであるニコニコ生放送やTwitcasting(ツイキャス)と比べると、ライブ映像を見る人たちは日本だけに留まらず、世界レベルの視聴者へと配信することができます。
Ustream独自のIDのほかに、Twitter・FacebookなどのIDから気軽にコメントをつぶやくことができるのが良いところです。
今となっては、日本のツイキャスなど同様の形態の生放送動画配信サイトが人気になっていますが、それに先駆けて実装しているUstreamが人々を惹きつけたことがよく分かります。
まずは、現在配信中の人気コンテンツを見てみてください。
是非、皆さんもUstreamで「世界デビュー」してみてください!
【目次】